「損保で働いている強みってなんだろう」
「私に強みなんてない…」
損害サービスにいたころの私も同じように思っていました。
この記事では、損害サービスで働く人が強みを見つける方法を面接で使える例文つきで紹介します。
私自身、ここで紹介する方法を実践してからは、自分を責めたり、他人と比較して落ち込んだりしなくなりました。
この記事のまとめ
- 損害サービスに入って味わった”後悔”をしたくないなら強みを見つけるのが大切
- ①人生でやったこと、できたことをピックアップして深掘りする。②強みとなるキーワードを洗い出す。③弱点が出た部分も強みに言い換える。の流れで強みを見つける
- どうしても強みが見つからなければ、エージェントに相談、周りの人に聞く、自己分析ツールを使う、コーチングを利用するなど様々な方法で試してみる
先に「強みを見つける方法」を知りたい人はこちらをタップ!
そもそも強みってなに?
優れた資質や才能を見つけるテスト「クリフトンストレングス®」 を提供するGallup社では、強みを「特定の作業において、ポジティブな結果を一貫してほぼ完ぺきに生み出す能力」と定義しています。
仕事においては、何かしらの良い結果が出るスキル、業務に活かせる能力をさします。
そのため、損害サービスでの経験や人生でのできごとを振り返ると強みが見えてきます。
長所との違い
「強み」は、仕事に活かせる能力であるのに対して、「長所」はもともと持っている素質・性格・人柄をさします。
長所も仕事でも活かせるのであれば、それも立派な強みになります。
3種類の強み
「強み」には、次の3種類があります。一つずつ見ていきましょう。
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルは、その人の性格や人間性の特徴をさします。
たとえば人間関係を円滑にできるスキル、コミュニケーション力、協調性などがあります。
ポータブルスキル
ポータブルスキルは、どの業種、職種でも役に立つスキルです。
たとえば、忍耐力、説得力、傾聴力、冷静な判断力などがあげられます。
専門的なスキル
テクニカルスキルは、業務遂行のために必要な専門的な知識や能力のことです。
損害サービスでいうと、自動車保険の知識、民法などの法律知識、約款解釈スキルなどをいいます。
先に「強みを見つける方法」を知りたい人はこちらをタップ!
損害サービス社員が強みを見つけられない原因
「私に強みなんてあるわけない…」と落ち込まないでください。
損害サービス社員が強みを見つけられないのには原因があります。
私もじっくりと自分と向き合って、強みキーワードを見つけられました。
自分を過小評価してしまう思考の癖がある
損害サービスのように、理不尽に怒られ、クレームばかりの仕事では強みが見つからないのも当然。
毎日否定されていれば、自分に肯定的になんてなれないです。
でも強みは誰にでもあるんです。
振り返りを習慣化して、「その日にできたこと」をコツコツ貯金していけば、自然と自分の強みが見えてきます。
じっくり考える時間がとれない
強みを見つけられない原因として、損害サービスの仕事が忙しすぎて時間が取れないことも挙げられます。
ただ、まとまった時間を取る必要はなく、毎日5分だけ取り組めばいいんです。
普段の生活で自分をよく観察してみると、強みを見つけられる瞬間があります。
やり方がわからない
強みを見つける方法がわからないのはよくある悩みです。
いくつかのステップを踏んでようやく強みとなるキーワードが見つかります。
この記事で紹介する強みを見つける方法を試したり、自己分析ツールからヒントをもらったりするなど、自分に合う方法で見つけてみましょう。
先に「強みを見つける方法」を知りたい人はこちらをタップ!
強みを見つけるメリット
強みを見つけるメリットは、以下のような点があります。
入社後のミスマッチを防げる
自分の強みを知ると、入社後のミスマッチを防げます。
得意分野を活かせる環境であれば、ストレスを感じる業務を避けられ、精神的な余裕も生まれやすいためです。
「思った仕事と違った」となる未来を防ぐためにも自分の強みを見つけ出しましょう。
仕事のモチベーションを保てる
強みを活かせる職種に就けば、自然と「この仕事ならできる」と確信が持てるようになります。
自信がつくと仕事に対するモチベーションが保ちやすいです。
「失敗したらどうしよう」と常に不安な状態で、モチベーションが下がるのは当然ですよね。
自信を持って仕事をしたいのであれば、強みを見つけて「自分ならできる」と思えるようにしましょう。
面接の準備が楽になる
自分の強みを言語化できると、面接の準備がスムーズです。
面接官にどう伝えれば良いのか考えるだけでいいんです。
準備ができていれば、面接にあまり負担を感じずエントリーできるはずです。
様々な質問をされる面接でも、強みが定まっていると柔軟に対応できるようになります。
強みを見つける方法
強みを見つける方法を解説します。
これまでの人生で、できたこと、最後までやり切ったことをあげる
これまでの人生でやり切ったこと、できたことを挙げてください。
そのうちの一つを選んで、下記のように深掘りします。
- なぜ始めたのか
- 課題点、大変だったこと
- どう壁を乗り越えたのか
- 結果的にどうなったのか
たとえば
- 学生時代の部活動アルバイト
- 受験勉強
- 就職活動
- 資格取得
- 入社時の研修
- 難航している案件
- クレーム対応
- 後輩の育成
強みになりそうなキーワードを洗い出す
STEP1の経験から自分の強みが出ているところを切り出して強みキーワードを洗い出してみてください。
たとえば
- 資格試験に落ちたが、自分の弱点を見つけ出して集中的に学習したことで合格できた
- 継続力、課題解決力、改善行動力
- 難航している案件だったが、粘り強く交渉を続けて担当変更せずに示談解決できた
- 忍耐力、論理的思考、課題解決力
- 後輩のOJTを担当し、一人で過失案件ができるようになるまでサポートできた
- コミュニケーション力、伝える力、指導力
1つのできごとを振り返ってみると、必ず自分の強みとなる部分があるはずです。
弱みが出たところは言い換えで強みに変える
STEP1の経験で「失敗したな」と感じたことにも強みが隠れている可能性があります。
強みと弱みは表裏一体です。
たとえば
- 難航している案件で契約者へコンタクトするのが間隔が空いてしまった
- ミスの無い慎重な判断力、計画性
- OJTで不明点を聞かれたときに色々と調べてから答えたので回答が遅くなってしまった
- 誠実性、情報収集力
そのほかの質問で強みを見つける
人よりも苦労せずにできること
人よりも苦労せずに無意識にできていることには強みのヒントが隠れています。
たとえば
- 電話の相手から強く言われても、話すべきことはしっかりと伝えることができる
- 動じずに冷静な対応ができる力、情報処理能力
- 周りの人が苦戦している複雑な相殺の計算でもスムーズに理解できる
- 論理的思考力、細かい計算が得意
- 相手に納得してもらえることが多い
- コミュニケーション力、論理的思考力、要約力
- 契約者や相手方への少しの気遣いが自然とできる
- コミュニケーション力、先読みする力、協調性
- 大量の案件も正確に管理して解決までの道すじをイメージできる
- マルチタスク、計画性、注意力
人から褒められたり、感謝されたりすること
周りの人から褒められたり、感謝されたりするのは、強みを活かして行動できているからです。
たとえば
- マニュアル(自分用も含む)作成が上手だと褒められた経験がある
- 構造的思考、ライティング力、指導力
- 社内の人から「過失割合の説明がうまいよね」と褒められた
- コミュニケーション力、論理的思考
- 他の人の複雑な相殺の計算を手伝って感謝された
- 論理的思考力、細かい計算が得意
- 資格取得や勉強会に参加するなど勉強熱心であることを褒められる
- 向上心、学習欲、好奇心
- 不在の人のフォローをして感謝された
- チームワーク力、協調性
仕事で任されやすいこと
上司から任せられることは、その人があなたの強みを認識した上で依頼している可能性があります。
たとえば
- 後輩の指導
- 指導力、コミュニケーション力
- 会議の進行役
- コミュニケーション力、リーダーシップ、計画性
- 勉強会の資料作成
- 構造的思考、ライティング力、指導力
【例文あり】強みキーワードを自己PRに変えるコツ
回答するときは損害サービスでの経験と結びつける
損害サービスでの具体的なエピソードと自己PRを結びつけると説得力が増します。
「コミュニケーション力があります」よりも「日頃から相手の意思を先読みすること意識しながら顧客対応しているので、コミュニケーション力がついたと自負しています」の方が納得感があります。
これまでの損害サービスでの仕事を振り返りながら、あなたの強みを発掘していきましょう。
応募する仕事に活かせることをアピールする
自己PRは、ただアピールをすれば良いわけではありません。
応募する職種でどのように活かせるのかを伝える必要があります。
面接官に「あなたを採用するメリット」を感じてもらえるようにアピールします。
面接での自己PR例
先読みする力
先読み力があると自負しております。
現職では感情的になっている方の対応をする場面が多いのですが、感情に流されず、お客様の言いたいことや意向を傾聴しています。お客様が声に出さない要望を先読みして、できるだけ叶えるようにしています。
その結果、お客様アンケートで満足評価を昨年よりも○件増えました。
論理的思考力、コミュニケーション力
現職では論理的思考力やコミュニケーション力を培いました。
お客様の話を傾聴し「何を伝えたいのか、何を望んでいるのか、どんなことが不満につながったのか」を把握します。そして事故状況や過去の判例など事実を並べて、できる(できない)こと、伝えなければならないことを判断します。
冷たいイメージを与えないよう感情に寄り添った言葉をかけながら応対した結果、クレームの件数が減らすことができました。
計画性
正確かつ計画的な事務処理には自信があります。事故対応は、お客様が不安な心境かつお金が関わる仕事なので、ミスが許されない環境です。特に保険金支払い事務には細心の注意を払っています。
セルフでのダブルチェック、指差し・声出しで確認を徹底した結果、○年間事務ミス0を継続出来ています。
また、常に100件以上の案件を抱えているため、計画的に遂行できるようスケジュールや進捗管理を毎日退社前にするなど工夫しています。
このサイトではほかにも面接で役立つような記事がありますので、是非参考にしてください。
どうしても強みが見つからない場合
周りの人に聞いてみる
周りの人は、客観的な視点であなたを見られるので、自分で気づかないような強みを見つけてくれます。
家族や友人、同僚など親しい人に「私の良いところはどこだろう」と聞いてみてください。
新たな自分を知るためにも周りの人の目を活用しましょう。
自己分析ツールを使う
自己分析ツールでは、強みが言語化されます。。
自分を表わすキーワードがわかるので、やりたいことを探すときのヒントになります。
「ストレングスファインダー」は、2,000円弱~で自分の特性を深掘りできる人気ツールです。
私もストレングスファインダーを使って自分の強みを言語化しました!
手軽に使えるツールを試して、自分の可能性を再確認してみましょう。
フリマアプリなら安く手に入ります!
マインドマップ
マインドマップは、中心にテーマを書いて、関連する言葉やアイデアを枝分かれさせて描いていくマップです。
思考を可視化できるので、言葉にできていなかった強みが明確になります。
紙の中央に「私の強み」と書き、そこから枝を伸ばしてこれまでの経験や得意なことをつなげていきます。
中でも何回も出てくるワードは、あなたの核となる強みです。
転職エージェントを利用する
多くのエージェントで実施される初回面談では、これまでの経歴や得意分野、仕事に対する向き合い方など様々な質問をされます。
その中で、エージェントが感じたあなたの強みを話てくれるので、それをヒントに考えるのもありです。
あわせて読みたい
コーチングを利用する
コーチングは、キャリアデザインの専門家が、あなたのキャリア設計をサポートしてくれる有料サービスです。
自力で強みを見つけ出すのが難しいと感じたら、プロの力を借りる選択肢も考えてみてください。
まとめ
強みを見つけるためには、損害サービスでの経験も含めた人生を振り返る必要があります。
起きたできごとを深堀りしていくと、強みキーワードが見つかるからです。
ただ、強みを見つけるのは想像以上に手間がかかります。
考えてみたけど強みが見つからなかいときは、自己分析ツールやエージェント、コーチングなど専門家の力を借りてください。
自分では気づけない新たな発見があるはずです。