面接でどうしても緊張してしまう。
緊張で話せなくなったり、頭が真っ白になって困った経験がある。
ここでは、緊張の原因とその対策方法、意外なメリットまで解説します。
この記事を読めば、面接で実力を発揮するための準備が徹底的にできるようになります。
この記事のまとめ
- 面接で緊張するのは、初対面の人と話す、失敗が許されないという思い込み、普段対面で話す機会が少ないことが原因
- 緊張は自分を守ってくれる本能的な反応で、綿密な準備、集中力や判断力を高める、などのメリットがある
- 面接で実力を発揮するためには、深い自己理解と自然と言葉が出てくるまで反復した練習が大切
- 転職エージェントやこのサイトを利用して、練習を積み重ねてください!
面接で緊張して話せなくなる原因
緊張することは当然の反応
生理学研究所 名誉教授の柿木隆介さんは、「緊張とは、敵に遭遇したときに、全力で戦うか、全力で逃げるかを選択するときに発生する動物の本能」と解説しています。
参照:【緊張の言い分】人類が生き残るために備わった大事な体の反応⁉
敵(面接=初対面の人にミスが無いよう自己PRする機会)に遭遇したときに、緊張してしまうのはごく自然な反応です。
思考がまとまっていないから
自分の考えがまとまっていない、言葉にうまくできない状態のままだと緊張を強める原因になります。
「どう話したらいいんだ?」「これは伝えないほうが良い?」と、なにをどう話せば良いのか急にわからなくなることも。
思考が整理されていないと、いざ本番になったときに頭が混乱します。
「間違ってはいけない」という思い込み
「間違ってはいけない」と考えすぎるのも緊張する原因の一つです。
完璧を求めすぎると、少しでも違ったときに焦ってしまうため、そのあとの回答に影響が出る可能性も。
緊張でうまく話せないと想定した上で、入念な練習をしておきましょう。
仕事では電話が多いから
損害サービス業務は電話メインであり、対面で話すことに緊張感を感じる人は多いはず。
面接官を前にして「どのように見られているのか」を意識しすぎて緊張してしまうことも。
電話では”声”の表情の方が重視されますが、対面の場合“顔“の表情も合否が分かれるポイントになります。
緊張の意外なメリットとは
緊張はデメリットばかりではないんです。
ここでは、緊張するメリットを紹介します。
綿密な練習ができる
ほどよい緊張があると、面接のための綿密な準備ができるようになります。
緊張状態は、危機を感じたときに、自分を守るために「闘うのか逃げるのか」を選択する本能的な反応です。
自分を守る(=面接を通過する)ために自然と行動できます。
苦手な質問の回答の練習をしたり、企業研究をしたりと面接対策への行動ができるはずです。
実力を発揮しやすい
適度な緊張があると、実力を発揮しやすい状態になります。
ある論文では、不安の程度が、高・中・低の3種類の人がいたとすると、”中“程度の人が最も競技におけるパフォーマンスが良かったという結果が示されています。
参照:試合前の状態不安と実力発揮度の関係(九州大学健康科学センター徳永,幹雄、金崎良三、多々納秀雄、橋本,公雄)
本来の力を出すためには、適度な緊張感があると良いということですね。
判断力や集中力が高まる
適度な緊張は、判断力や集中力を高めると言われています。
脳にストレスがかかると、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質が放出されます。
医師が執筆した下記の記事によると、ノルアドレナリンには次のような効果があります。
ノルアドレナリン神経系は外部から種々の感覚刺激が不意に与えられたり、侵害刺激が負荷された場合に脳の覚醒度を上げて注意を喚起するとともに、血圧・血糖値を上昇させて迅速な対応が可能な状態に身体環境を整備する作用を持っていると言えます。
引用:50. ノルアドレナリン神経系と不安・ストレス・多動 – 論文・レポート
面接で回答をすばやく判断したり、高い集中力を持って臨むためには、程よい緊張感が効果的です。
【面接前日まで】緊張を和らげるために
ここでは、①面接前日まで②会場に着くまで③面接中の時系列に分けて、緊張を和らげる方法を解説します。
納得できるまで自己分析をする
自分分析を深めると自信を持って話せるようになり、あまり緊張せずに面接に臨めます。
強みや志望動機を言語化し、自分が納得できる答えを用意しておけば、質問に答える際の迷いが少なくなります。
自己分析の深さが回答の説得力につながります。
参考記事
要点を抑えておく
回答をすべて完璧に覚えるのではなく、伝えたいポイントをまとめておくと、スムーズ答えられるようになります。
丸暗記しようとすると、本番で少しでも忘れてしまうと焦りが出るからです。
質問に対する答えの要点を抑えて、想定していない質問が来たとしても回答できるようにしておきましょう。
自然と言葉が出てくるまで繰り返し練習する
自然と言葉が出てくるようになるまでイメージトレーニングを繰り返すと、自分の回答に自信を持って面接に臨めます。
実際に声に出すと、話すスピードやトーンなどもわかるので、より一層効果的です。
参考記事
【会場に着くまで】緊張しやすい人が落ち着くコツ
会場には余裕をもって到着する
会場には時間の余裕をもって到着するようにしましょう。
時間に迫られると思いがけないミスをする可能性があります。
私は、30分~1時間くらい前に着いて近くのカフェで面接のイメトレをしてました。
「私なら大丈夫」と言い聞かせる
ポジティブな自己暗示は、自分をリラックスさせてくれます。
脳科学の専門家による記事「ポジティブな言葉が効果的な理由」には、研究によって言葉によるポジティブな暗示には効果あることが示されていると解説されています。
「自分は何度も練習してきたから大丈夫」と考えれば、良い効果がもたされるでしょう。
深呼吸する
深呼吸は、交感神経が優位なリラックス状態に導いてくれます。
鼻から吸って、口で息を吐きます。息を吸っているときはお腹を膨らまし、息を吐いているときはお腹をへこますように意識します。
【面接中】緊張しないためにできること
目線は相手の眉間あたりに
視線を合わせるのが苦手な人は、相手の眉間あたりを見ると良いです。
相手にも違和感を与えずに会話ができます。
相手が話しているときだけ、目を見るものおすすめです。
正直に「緊張しています」という
緊張しているのであれば、「少し緊張しています」と正直に言うのも良いでしょう。
素直で誠実な人として伝わり、場が少し和むことも。
ゆっくりと話すように心がける
ゆっくりと話すと面接官が理解しやすくなるだけではなく、自分の気持ちを落ち着かせる効果もあります。
文章にしたときに「、」が入るところでひと呼吸、「。」の部分で二呼吸すると、自然と聞き取りやすいペースになるのでおすすめです。
練習のときから話すスピードを心がけるようにしましょう。
緊張で頭が真っ白になったら
緊張で真っ白になるときの3パターンについて、返答の仕方を紹介します。
質問が聞き取れなかった場合
「緊張してしまい、質問の一部を聞き逃してしまいました。もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」
質問の内容がすぐに理解できなかった場合
「私の理解不足で申し訳ございませんが、今のご質問は~~という解釈でお間違いないでしょうか」
質問の回答がすぐにできない場合
「申し訳ありません、緊張ですぐに回答が思いつきません。少しだけ考える時間を頂いてもよろしいでしょうか」
私は、答えがすぐに思いつかないときは、質問をオウム返しして考える時間をつくりました。
面接で実力を発揮して通過するためには
面接で緊張するのは、ごく自然な反応です。
適度な緊張感は判断力や集中力の向上や、失敗しないような綿密な準備につながります。
面接で実力を発揮するためには、自分を深く理解し、自然と言葉が出てくるまで練習を重ねることが大切です。
家族や友人に手伝ってもらう、エージェントに模擬面接を依頼するなどして面接の練習をましょう。
このサイトでも、損害サービスから転職するときに使える面接の回答例、自己分析のやりかたを紹介しています。
本番で緊張しすぎないためにも役立つ情報を持ち帰ってくださいね。
参考記事