- 相手の話していることがすぐに理解できない
- 自分の言いたいことがすぐに言葉にならず、話し出すまでに時間がかかる
- 「最近どう?」「○○どうだった?」と聞かれると、なんて答えたらいいかわからなくなる
- 言葉にできても、うまく伝わらない
自分のことを「頭の悪いダメな人間だ」と思っていませんか。
頭の回転が遅い・言葉が出てこない原因は、内向的な性質が関わっている可能性があります。
この記事で紹介している方法を実践すると、必要以上に自分を否定しなくなります。
今よりもっと生きやすくなるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
なぜ「頭の回転遅い・口下手・要領が悪い」と思ってしまうのか
急に話しかけられてもすぐに答えられないから
「あの件ってどうなった?」って急に聞かれると、すぐに答えられない…。
たとえば同僚から「最近調子はどう?」と聞かれたとしても、
・良い、悪いだけ言えばいいの?
・最近は何も面白いことないし…
・(何かあったとしても)私のこと興味ないから話しても無駄だよね…
と、あれこれ考え込んでしまいます。
会話が複雑になると話についていけなくなるから
「○○と××がアレで、□□はコレで…」と色々な情報が入ってくると、一気に話についていけなくなる(‥;)
一つ目の話(”○○と××がアレで”)で、疑問が思い浮かぶと色んなことを考えはじめます。
すると、二つ目以降の話(”□□はコレで…”)についていけなくなることも。
言いたいことを上手く伝えられないから
頭の中では理解していて、伝えたいことはあるのに上手く伝えられない…。
相手の気持ちや考えていることを読み取るのが得意な内向型は、
・なんと言えば伝わりやすい?
・どう伝えたら失礼がないかな?
と、色々と頭の中で考えています。
頭を整理できないまま話しはじめると、うまく伝わらないなんてことも。
マルチタスクが苦手だから
内向型は、集中するのに時間がかかる傾向があります。
たとえばAの業務をやっている最中に、Bの業務のことで話しかけられると、またAの業務に集中し直すのには時間がかかります。
一方で、一度集中し始めるとものすごく高い集中力を発揮できるのは、内向的な人の強みの一つです。
こちらの記事では、内向的な人が「仕事ができない」と思う原因と対策、働き方について紹介しています。
情報処理に時間がかかるワケ
脳の回路が複雑だから
内向型は外向型に比べて、刺激を受けてから反応するまでの脳の神経回路が長いんです。
そのため、話かけられてから答えを出すまでに時間がかかる傾向にあります。
思慮深いから
内向的な人は、一つの物ごとを色んな方向から考えたり、深く考えたりするのが得意です。
たとえば、転職を検討しているときには、
- 自分がやりたいことって?
- 将来どんなライフプランを送るんだろう?
- この仕事は、自分にできるかな?
と、多くのことを深く考えます。
その結果、様々な要素が頭の中でグルグル回ってうまく伝えられないことも。
頭の中では、いろいろと考えているんです…!
おっとりしているから
内向的な人はおっとりしているように思われるかもしれません。
内向型プロデューサーのカミノユウキさんの内向型人間だからうまくいく (祥伝社新書)では、内向的な人は「副交感神経」が優位だと解説されています。
この本では、ドーパミンの感受性が高く、脳の神経回路が長いため、内向的な人はおっとりしている人が多いと述べられています。
共感できる内容が多く、内向的な人の強みを活かした生き方を提案してくれているのでおすすめです。
エネルギーが減りやすいから
他の人よりも多くの刺激を受け取りやすい内向型。
深い思考を繰り返すと、脳の体力が減って疲労の原因にもなります。
たとえば、仕事で大勢の人と関わらないといけなかったり、多くの判断をしないといけない日は、エネルギーが減って頭が回らなくなることも。
このような状況では、より反応が遅くなる傾向があります。
こちらの記事では、疲れやすい内向型ために疲れないために出来る対策方法を紹介しています。
「頭の回転遅い・口下手・要領が悪い」を解決する方法
メモに書き出してみる
メモに書き出すことで、脳の容量を空けられます。
結果的に、脳のパフォーマンスが良くなり、普段よりも回答までに時間がかからなかったり、うまくアウトプットできる可能性が高まります。
回答のパターンを決めておく
よく質問される内容は、回答のパターンを決めておくのも良いでしょう。
- 「最近調子はどう?」と聞かれたら「調子良いですよ。○○さんはどうですか?」と聞き返す
- 上司に仕事の進捗具合を聞かれたら、どこまで終わっているのか、あと何日かかりそうなのか、何か課題点はあるか、など回答することをある程度決めておく
事前に準備しておけば、焦らず回答できます。
一度回答を持ち帰る
すぐに回答しなくていいことは、一度持ち帰るのも良いでしょう。
内向的な人は、すぐに理解するのを苦手としますが、一人で考える時間を取れば、答えを出せる傾向があります。
自分の中で納得いくまで考えてから答えを出すと、良い案が見つかるかもしれません。
同じ内向型の人の声を聞いてみる
同じ悩みを持っていて、それを解決した人の声を聞いてみる方法があります。
ただ、直接話を聞くのは難しいですし、何より内向型の人は積極的に話を聞きに行くのは苦手なので、本を読むのがおすすめです。
私がおすすめする本の一部を紹介します。
生まれながらにしてもった性格は直すより活かす努力を
内向型は、生まれながらにして持っている特性です。
努力して外向的になれる人はそれでいいのですが、無理に外向的になる必要はないと思っています。
なぜ今の性格を活かすのが良いのか
理由は、2つあると考えます。
・自分の気持ちに反して外向的になろうとしても続かなかったり、余計に疲れてしまうから。
・内向的な性格は欠点ではなく、多くの強みがあって、それを活かせば自分を変えずに生きていけるから
せっかく脳のエネルギーを使うのであれば、自分らしく生きられる方法を考えるのに使った方がいいと思います。
活かせる強みが見つからない場合は?
強みがなかなか見つからない人は、①本から知識を得る、②自己理解を深めるの2つをやってみてください。
本を読んでヒントを得る
本には多くのヒントが書かれています。
出来そうなことは、ぜひやってみて欲しいです。
やってみたからこそわかることがあるはず。
それが自分の人生を変えてくれるかもしれませんので、積極的に取り入れてみましょう。
おすすめの本
自己理解を深める
強みが見つからない場合は、自己理解が十分にできていない可能性があります。
自分が納得・腑に落ちるまで、何度も試してみるのが大切です。
転職を考えている人には、内向的な人が自己分析をする方法がわかるので、この記事がおすすめです。
内向的な人の強み・良いところ
では、内向的な人の強みはどのような部分なのでしょうか。
洞察力
洞察力は、「周囲をよく観察して本質を見抜く力」です。
下記のように心理学者も内向型の洞察力について述べています。
エール大学の心理学者、アントン・ゴルヴィッツァー氏とジョン・バー氏は、内向的な人はふさぎこみがちになりやすい傾向にあるが、外交的な人よりも社会のさまざまな場面での他者の反応を正確に推測する能力に長けていると報告している。
引用;https://karapaia.com/archives/52258103.html
日常生活や会社で、「あの人怒っているな」「あの人は今○○してほしいのかも」とよく人を観察していませんか。
内向的な人は、周囲の人が何を感じていて、なにをしたあげれば喜んでもらえるのかが良くわかります。
そういった小さな変化に気がつくのは内向的な人の立派な強みです。
思考力
思考力は、「これまでの経験や持っている知識から考える力」です。
たとえば、機嫌が良さそうな同僚をみて、
「何かいいことあったのかな。明日仕事休みだし、そう言えばお子さんが誕生日近いって言ってたからどこかに出かけるのかな?いいな~私もどこか行きたい。あ、久しぶりに温泉行ってみようかな…」
と、どんどん想像が膨らんで、色んな思考が頭の中を巡っていきます。
自分の人生観においてもこの思考力が活かされて、良いアイデアが浮かんだりもします。
マイナスなことは考えすぎに要注意です
継続力
継続力は「物ごとを諦めずに続ける力」です。
内向的な人は、特に自分が好きなことに対しては、素晴らしい集中力を発揮します。
忍耐力
忍耐力は「つらいことや苦しみを耐え忍ぶ力。辛抱する力」です。
嫌なことから逃げ出さずに耐えて、かつ「どうすればこの状況を乗り越えられるのか、何をすれば自分がラクになれるのか」と思考力を使って、改善ができます。
自分の心や身体からSOSサインが出ている場合には辛抱しすぎに要注意です
自分で強みを見つける方法はこちらも参考にしてくださいね。
内向的な人の強み・良いところを活かす方法
一人時間を確保する
内向的な人は、一人時間でエネルギーを復活させます。
業務外での飲み会やイベントなどは避けて、一人時間を確保するようにすれば、仕事でのストレスを少しでもリセットできます。
「一人なんて寂しい人間だ」と思わずに、自分がどうしたいのかを最優先で行動しましょう。
人と話すときは聞き役になる
内向的な人は、人間関係でつらい想いをされている方が多いと思います。
「職場の人とうまく話せない」「自分の言いたいこと言えない」など、多くの悩みを抱えていますよね。
そんな時は、聞き役になりましょう。
話している方は気持ちよく話せるので好印象をもってもらいやすくなりますし、相手をよく観察して思考を巡らせる時間も取れるので、内向的な人の「洞察力・思考力」を十分に活かせます。
できるだけ限られた人数と関わる環境に身を置く
内向的な人は、毎日不特定多数の人と関わると刺激が多すぎて疲弊してしまいます。
そのため、可能な限り決められた人と関われば良い環境に身をおけば、刺激を減らせて、本来の自分の力を発揮できるようになります。
環境によって難しい場合もあるかもしれませんので、可能な限り他部署とのやり取りは別の人にお願いする、
内向型に合った職種に転職する
洞察力・思考力・継続力・忍耐力のある内向型には、下記のような職種がおすすめです。
どれも未経験からでもチャレンジできる職種となりますので、自分に合った働き方ができそうな仕事について調べてみてください。
- Webデザイナー、コーダー
- Webライター
- プログラマー
- カウンセラー
内向的な人が転職する方法や内向型におすすめの転職エージェント3選でもお話ししましたが、転職を考えたら転職エージェントに登録するのがおすすめです。
内向的な人が転職エージェントを利用するメリットはこちらの記事を読んでみてください。
私は、DODA
私が未経験アラサーからWeb担当者に転職出来た体験談はこちらの記事で詳しくお伝えしています。
まとめ
今回の記事では、このような流れでお話ししていきました。
- 突然話しかけられると、すぐに答えられないから
- 会話が複雑になると話についていけなくなるから
- 言いたいことをうまく伝えられないから
- マルチタスクが苦手だから
- 脳の回路が複雑だから
- 思慮深いから
- おっとりしているから
- エネルギーが減りやすいから
- メモに書き出してみる
- 回答のパターンを決めておく
- 一度回答を持ち帰る一度回答を持ち帰る
- 同じ内向型の人の声を聞いてみる
- 一人時間を確保する
- 人と話すときは聞き役になる
- できるだけ限られた人数と関わる環境に身を置く
- 内向型に合った職種に転職する
周りの人に気を遣いすぎてしまう内向型だからこそ「自分がどうしたいのか」と考えるのが大切です。
内向的な人が自分の性格をネガティブに考えずに、強みを知った上で、自分に合った働き方・生き方ができるように、これからも情報を発信していきます。
一緒に頑張っていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました!