人と関わらない仕事の一つにプログラマーがあったな。
内向的な自分には合っているのか気になる。
この記事では、プログラマーの種類や仕事内容、向いている特性や性格について紹介しています。
プログラマーになることや、スクールに通うことを無理に勧めるものではないので、安心して読み進められます。
プログラマーとは
プログラマーとは、どんな仕事内容なのか紹介します。
「もう知っているよ!」という人は、こちらをタップしてジャンプ。
全部で8種類!
プログラマーは仕事内容によって8つに分けられます。
気になるところだけタップして飛べます
1つずつ見ていきましょう。
Webプログラマー
Webサイトに特化したプログラミングやシステム開発するプログラマーです。
Webプログラマーの中でも、
- フロントエンド:ユーザーの目に入る部分(画面上のデザインやボタンなど)
- バックエンド:ユーザーの目に入らない裏側の部分(サーバーなど)
の2種類があります。
Webプログラマーが開発するのは、Webサイト、オンラインショップ、SNSなどです。
アプリケーションプログラマー(アプリ開発)
様々なスマホアプリや、業務で使用するデスクトップ上で動くアプリ(顧客管理・生産管理など)を開発するプログラマーです。
スマホであれば、iOSやAndroid、デスクトップであればWindowsやmacなどに対応したアプリを制作します。
データベースプログラマー
大量のデータベースを管理するシステムを開発するプログラマーです。
会員情報などを膨大なデータベースから必要な情報をすぐに取りだせるようにしたり、データが最新の状態になっているように更新したりします。
データベースプログラマーの仕事は大きくわけて3種類にわけられます。
- 開発・設計:データベースの作成、変更。データの効率的な管理や検索ができるように、データベースの構造を設計
- 管理:データベースが正しく動作し、データが正しく保存され、取り出されるように管理
- 運用:データベースのバックアップ、アクセス制限の管理など稼働しているデータベースを運用
ゲームプログラマー(ゲーム開発)
コンピューターゲームを開発するプログラマーです。
背景などグラフィック設計、キャラクターの動きを実装させます。
キャラクターを動かすためには、数学や物理の知識が必要です。
組み込み系プログラマー
家電製品や自動車などの機器に内蔵されているシステムを開発するプログラマーです。
電子レンジで解凍する際に、グラム数と強さを選択すれば、自動的に加熱時間や出力数(w数)を設定してくれるのは、組み込みプログラム内臓されているからです。
たとえば
スマホの通話・メッセージやり取り、冷蔵庫の省エネ機能、テレビのチャンネル切替えなどに用いられます。
汎用系プログラマー
コンピューターやサーバーなどの汎用機のシステムを組むプログラマーです。
汎用機のシステムは、一つのコンピューターに情報を集めて処理させるシステムのことをさします。
たとえば
金融機関で重要度の高い情報を扱うシステムに用いられます。
オープン系プログラマー
1つ前に紹介した汎用システムとは逆のシステムです。
一つのコンピューターに情報を集約するのが汎用システム、あるネットワーク内にあるすべてのパソコンがシステムにアクセスできるのがオープン系です。
社内で使用する顧客管理システムは、社内ネットワークに接続されたすべてのパソコンからアクセスできます。
そのシステムを開発しているのがオープン系プログラマーです。
通信系プログラマー
通信ネットワークや通信機器に関連するソフトウェアを開発するプログラマーです。
モバイル通信やインターネット通信で使用されます。
たとえば
Wi-Fiルーターやオンライン会議に使用する機器など
システムエンジニア(SE)との違い
「プログラマー」と「システムエンジニア」の違いが分からない…。という方に両者の違いを簡単に解説します。
担当範囲の違い
業務内容の違いです。
システムエンジニアは、プロジェクト全体の工程を担当し、システム全体の設計や構築に携わります。
プログラマーは、プログラミング言語を使用してシステムを開発します。
年収
求人ボックスによると、プログラマーの平均年収は338万円、システムエンジニアの平均年収は504万円です。
日本の一般労働者の平均年収は318.3万円(厚生労働省:令和5年賃金構造基本統計調査による)なので、いずれの職種も平均を上回っています。
プロジェクトの全工程を担当するため、その分責任も大きいシステムエンジニアの方が収入は高くなっています。
参照:求人ボックス、厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査
プログラマーの仕事に興味を持った人は、向いている特性や性格をチェックしておきましょう。
プログラマーに向いてる特性・性格
いくつかプログラマーの仕事に合った特性や性格を紹介します。
今からでも本などで知識を取り入れたり、鍛えることができたりしますので、ぜひプログラマーをめざす方はチャレンジしてみてくださいね。
適応能力がある(柔軟性)
IT、Web業界は移り変わりの早い業界です。
その速さは、1年間で7年間分進むことを表わす「ドックイヤー」と呼ばれているほど。
そのようなスピード感にもついていけるような柔軟性が求められます。
好奇心・学習意欲
先に述べたようにIT技術の進化は、スピード感があります。
最新技術やツールにも関心を持って取り入れていき、同時に学ぶ姿勢も大切です。
ロジカルシンキング(論理的思考)
ロジカルシンキングとは、理にかなった考え方・筋の通った考え方をさします。
プログラマーは日常生活や業務上での「困った!」を解決するために、課題をロジカルに考える力が必要です。
たとえば、エアコンを1分後にスイッチONに切り替えしたいという課題があったとき、どのように解決するのか、解決するためにはどのようなプログラムを書くべきなのかを考えて答えを導き出します。
とくに複雑な問題を解決するためには、ロジカルに問題を分析し、正しい解決策を見つける能力が重要となるでしょう。
忍耐力と根気強さ
プログラミングは、バグ(プログラム中の欠陥や誤り)が発生したり、プログラムが思うように動かないことが多々あるので、試行錯誤の連続が伴います。
そのようなときでも、問題を解決するまで忍耐力と根気で向き合っていく必要があります。
想像豊かなアイディア(創造性)
プログラマーは新しいアイデアを生み出し、問題を様々な角度からアプローチする力が要求されます。
社会の課題解決や、時代に沿ったニーズに答えるミッションを担っているからです。
新しい経験を積んだり、異なる分野の知識を取り入れたりして、創造力を鍛えることもプログラマーとして活躍するために必要でしょう。
内向的な人はプログラマーに向いている?
内向的な人はプログラマーに向いてると考えられるポイントを紹介します。
高い集中力
内向的な人の高い集中力や、一度集中すると時間を忘れて作業に没頭できる力は、プログラマーとして働く際に活かせるでしょう。
プログラマーには、長時間コードを書き続けたり、課題解決に集中したりする場面が多くあるからです。
向学心
内向的な人の情報収集力や一人で学ぶのが苦ではないところも、プログラマーとして働く際に活かせるでしょう。
プログラマーは、常に新しい技術や言語を学ぶ必要があるからです。
自己学習が得意な人は、新しいプログラミング言語やツールを習得する際にも優位に立つことができます。
分析力と論理思考
内向的な人の深い思考力や論理的に問題を解決する力も活かせるでしょう。
プログラミングでも論理的な思考と問題解決能力が必要だからです。
プログラマーはコンピューターが理解できるように論理的に手順を組み立てる必要があります。
忍耐力と粘り強さ
内向的な人の我慢強いところや、目標に向かって努力できる力も活かせるでしょう。
プログラマーはエラー修正や複雑なコードの修正など、根気のいる作業に直面することが多々あるからです。
忍耐力と粘り強さがあれば、課題解決という目標に向かって行動することができます。
内向的な人がプログラマーになるメリット
将来的に年収UPの見込みがある
プログラマーは今後も高い需要が見込まれるため、技術力や経験に応じて高い報酬を得ることができます。
最初から高収入を得るのは難しいですが、努力を積み重ねていけば、年収UPが見込める職業の一つでしょう。
働き方が選びやすい
フレックスタイム制度やリモートワークなど、柔軟な働き方ができる企業が多いです。
静かな環境で集中して作業することが好きな内向型は、そのような柔軟な職場環境は非常に適しているといえるでしょう。
常に最新技術を学び続ける環境
内向的な人は好奇心が旺盛であったり、学ぶことが比較的好きであったりする人が多いため、新しい技術や言語を効率的に吸収することができます。
そのスキルはプログラマーに向きと言えるでしょう。
ここまで読んで、「自分の性格に合っているかも」と思われたみなさん。
次に紹介するプログラマーになるにあたって注意点や心得ておいた方が良いこともチェックしておいてくださいね。
プログラマーをめざす際の注意点
単調な作業がストレスになる可能性もある
プログラマーの仕事は、長時間のコーディングやバグ(プログラム中の欠陥や誤り)修正など単調な作業が続く期間もあります。
一人の作業や単調な業務も苦にならない人でも、ネガティブ思考の沼には注意です。
深く考えるのが得意な内向型だからこそ、一人になるとあるときの失敗が思い浮かんで「ああ、自分って本当ダメだな…」と気づかないうちにネガティブ思考になっていることも。
クライアントへの常駐やオープンスペースでの作業
プログラマーの職場環境は、携わるプロジェクトや企業によって異なるケースが多くあります。
周りに知らない人ばかりの客先常駐や、複数の企業で共同利用しているオープンスペースでは、集中しづらいという内向型は注意が必要です。
ワークライフバランスがとれない可能性も
プログラマーは、ワークライフバランスを整えるのが難しい可能性があります。
納期までに終わらせるために長時間作業が必要であったり、バグ(プログラム中の欠陥や誤り)修正のため残業や休日出勤が必要な場合があるためです。
内向的な人は仕事に対する集中力が高く、作業に没頭できることは良いことですが、仕事に没頭してしまい、プライベートが犠牲になる可能性もあります。
プログラマーになるにあたって心得ておいた方が良いこと
常に学び続けることが求められる
プログラマーとして働いていくためには、常に新しいことを学び続ける必要があります。
日々進化しているIT技術。
新しいプログラミング言語やツールが登場し、既存の技術もアップデートされているのでその都度、知識を習得して業務に活かすのが大切でしょう。
辛抱強さが必要
プログラミングでは、バグ(プログラム中の欠陥や誤り)を見つけるために何時間もコードを読み返すことや、プロジェクトの締め切りに追われることもあります。
そのような状況にも耐え、努力して克服していく覚悟が必要です。
コミュニケーションも多く発生する
多くの場合、プログラマーはチームで働きます。
もくもくとPCの前で作業するイメージのプログラマーですが、チーム内でのコミュニケーションや協力が不可欠です。
他のメンバーとの良好な関係を築くことが重要です。
職場での人間関係が不安な方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
機密情報を取り扱うことへの責任感
プログラマーは、大規模なデータベース、個人情報や機密データにアクセスすることがあります。
そのため、社内ルールを徹底して守る意識など、個人情報に対して責任感を持つことが必要です。
プログラミング学習が大変
プログラミング学習は、初心者の最初の壁となるでしょう。
思うように学習が進まなかったり、エラーが解消できなかったりしてモチベーションを保てずに挫折する人も多いのが現実。
最初から高い目標を設定したり、簡単になれると思ってはじめると挫折につながるかもしれません。
挫折しないためのポイント
- プログラミング学習をする目的を決める
- 小さな目標を立てて、少しずつ成功体験を積み重ねる
- インプットよりアウトプットを重視した学習
- 最初はうまくできなくて当然と考える
- スクールに通う
やってみて楽しいと思えたらチャンスだと思います!
未経験からプログラマーになるための5ステップ
未経験からプログラマーになるための5ステップを紹介します。
- プログラマーになる目的を考える
- 目的を決めると、つまづいたときに挫折せずに続けられるからです。
- どんなものを開発したい、社会のどんな課題を解決したいのかをイメージしてみてください。
- プログラミング言語の選定
- 開発するものによって必要なプログラミング言語は異なります。
- 初心者でも学習しやすいPythonやJavaScriptから始めるのも良いでしょう。
- 基礎知識の習得(独学orスクール)
- 無料でプログラミングを学べるアプリやYouTube動画などもあります。
これらを活用して、基礎学習からスタートさせます。 - 学習が進み、続けていけそうな人、もっと本格的に学びたい人はスクールを検討しても良いでしょう。
- 無料でプログラミングを学べるアプリやYouTube動画などもあります。
- プロジェクトの作成
- アウトプット学習ために、小さなプロジェクトを開発します。
- 例えば、シンプルなWebアプリケーション(ToDoリストなど)や簡単なゲームなどを作ることで、理解を深めることができます。
- ポートフォリオの作成
- 転職・フリーランスどちらをめざす人も重要となります。
- 制作した作品やプロジェクトをまとめたポートフォリオを作成すると、面接でアピールできます。
転職するのがゴールではありません。
継続的に学習をすることで、スキルアップをめざせます。
プログラミング学習をはじめようか迷ったら
プログラミング学習をはじめようか迷ったら、まずはやってみることをおすすめします。
ただ、いきなり高額なスクールに通う必要はないと感じています。
無料の学習アプリやYouTube動画、入門書などで実際にやってみて、「続けられそう、本格的に学びたい」と感じた人は有料のツールやスクールを検討してみるのが良いでしょう。
まとめ
プログラマーの種類や仕事内容、内向的な人に向いているポイントなどを紹介しました。
この記事を読んで少しでもやってみたいと思った人は、実際に学習をはじめてみてください。
あなたの人生を変える一歩になるかもしれないからです。
小さくてもぜひ一歩を踏み出してみてくださいね。