人間関係が良いのに辞めるのはもったいないと考えていませんか。
私が所属していた損害サービスも、みんな優しくて困ったときに手を差し伸べてくれる方々ばかりだったので、転職するまで4年間もかかってしまいました。
この記事では、損害サービスを辞めても良いのかどうか迷っている人に向けて、後悔しないための退職前の心構えについて紹介します。
この記事を読めば、あなたが仕事において本当に大切にすべきことに気づくきっかけになります。
この記事のまとめ
- 損害サービスを辞めるのは甘えではない
- 人間関係が良いのに辞めたくなるのは、ストレスが大きい、長く居てもスキルが身につかない、やりがいが無いなどの理由がある
- 無理して損害サービスで働き続けていると心身を壊すリスクがあるので、自分の気持ちに正直になる
- 年収・福利厚生・新しい人間関係・残業時間などは悪化する可能性があることを心得ておく
- 自分の得意・不得意を知り、理想の働き方やライフプランに合った企業を選ぶ
- どうしてもやりたいことが見つからない場合は、コーチングやエージェントを利用する
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損害サービスを辞めるのは甘えではない
人間関係が良い職場を辞めたいと思うことは、決して甘えではありません。
損害サービスの仕事は、心身ともに大きな負担がかかる業務なので、いくら人間関係が良かったとしても辞めたいと感じるのは当然です。
仕事が自分に合わないと感じたり、働き方に迷いが生じたりするのは、誰にでも起こり得ることなんです。
人間関係はいいけど損害サービスを辞めたい理由3選
精神的な負担が大きいから
損害サービスは感情労働の一つであり、顧客からのクレームや複雑な交渉に対しても冷静な対応力が求められます。
感情労働は、大きな心理的負担がかかるのが特徴です。
人間関係は良くても、業務そのものの精神的な負担が大きいと「辞めたい」と感じても仕方ないでしょう。
このまま損害サービスにいても何のスキルも身につかないと思うから
損害サービスの仕事を続けていても何のスキルも身につかないと感じている人も多いでしょう。
スキルが身につかないと成長を感じられず、仕事に対するモチベーションも下がってきます。
事務処理のスキルを身につけたい人は、顧客対応がメインの損害サービスを辞めたいと感じるのは自然な心理です。
成長できないと感じる環境が退職への意識を高めているのかもしれません。
参考記事
損害サービスの仕事にやりがいを感じられないから
仕事にやりがいをもてないのも辞めたい気持ちを高める要因の一つです。
損害サービス業務は、同じことの繰り返しで、目に見える成果や達成感を得づらい状況になります。
毎日のように新規案件が大量に来て、既存案件の問い合わせ対応をしながら初動をする…。
そのような日々にモチベーションが下がって「退職したい」と思うようになるのも無理ありません。
人間関係が良い職場ならではの悩み
周りの人みなさんが優しくて、職場の人と他愛もない話をするときだけが唯一の癒しだという人もいるでしょう。
そのような環境だからこその悩みについて紹介します。
周りの人に迷惑をかけるのではないか心配
良好な人間関係があるほど、自分が辞めると周囲に迷惑をかけるのではないかと心配になりがちです。
ですが、自分のキャリアはこれからも続きます。
損害サービスの人間関係は、退職とともに大半が終わってしまいます。
「自分がどうしたいのか」を一番に考えましょう。
退職は、決して周囲を裏切ることでも悪いことでもないのです。
上司に退職を申し出にくい
良くしてもらっている上司に退職の意思を伝えるのは心苦しいと感じる人もいるでしょう。
先述のとおり、自分がやりたいことや叶えたい働き方を最優先に考えた方が良いです。
全員が当てはまるわけではないですが、部下の退職が上司の評価に影響するために引き留めている可能性もあります。
上司や周りの人には感謝の気持ちを伝えて、丁寧に引き継ぎすれば大丈夫ですよ。
次の職場は人間関係が良くないかもしれない
人間関係が良い損害サービスだからこそ、次の職場で同じような良好な環境を築けるかどうか不安に思う人は多いでしょう。
新しい職場で気の合う同僚や理解ある上司に恵まれる保証はありません。
転職活動では、職場の雰囲気や人間関係について可能な限り情報収集をするのが大切です。
企業のリアルな情報を得るには転職エージェントが便利です。
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何もせずに会社に居続けるデメリット
良好な人間関係があるので損害サービスの仕事も頑張れるという人は、必ずしも辞める必要はありません。
ただ、損害サービスの仕事がつらいと感じながら無理に会社に居続けるとデメリットが生じます。
心身ともにボロボロになる
精神的負担が積み重なると、心身の健康を損なうリスクがあります。
事故対応における顧客対応のストレスや交渉のプレッシャーは軽減されにくく、心と身体に悪影響です。
みなさんの周りにも過度なストレスが原因で体調不良に陥っている人がいるのではないでしょうか。
心身の健康を守るために、自分に合った仕事への転職を真剣に検討してみることをおすすめします。
キャリアアップのチャンスを逃す
損害サービスに居続けた結果、キャリアアップの機会を逃す可能性もあります。
キャリアアップは昇進や年収UPに限らず、スキルを身につけたり、自分の理想の働き方を実現したりすることも含むと考えています。
長く同じ業務を続けると、限られたスキルしか身につかず、他の業界や職種にチャレンジするのが徐々に難しくなります。
たとえば損害サービスでは、専用システムでの正確な事務処理ができたとしても他の会社では、ExcelやWordを使用するのでスキルの幅が限られます。
キャリアをステップアップさせるためには、なるべく早く検討し始めるのが大切です。
転職の難易度が増す
年齢を重ねるにつれて転職の難易度は上がります。
転職市場では、若い人の方が柔軟性や成長性を期待されやすく、年齢が上がるほど企業が求める条件も厳しくなります。
私も、1回目の転職(26歳)よりも3回目の転職(31歳)のときの方が、選択肢の幅が狭くなったと実感しました。
将来についての検討・決断を後回しにせず、タイミングを見極めて計画的に行動することが大切です。
後悔しないために…損保を辞める前に確認したいこと
年収が下がる可能性がある
一つ目は、転職によって年収が下がる可能性がある点です。
損保業界は年収が同年代と比べると高い傾向にあります。
私も年収は大幅にダウンしましたが、それ以上に心の余裕を得られたので満足できています。
転職したい理由と年収を天秤にかけて、どちらが自分にとって大切なのか検討してみるのが良いでしょう。
検討した結果、転職したいとなれば無駄な出費を減らしたり、満足できる生活レベルを下げたりと、今からでも始められることがあります。
手厚い福利厚生が無くなる
二つ目は、手厚い福利厚生が無くなる可能性がある点です。
大企業では当たり前の福利厚生(住宅補助、研修制度、各種補助金など)が、中小企業には無い場合があります。
入社時研修のような研修はなく、主体的に業務を覚える必要があるかもしれません。
損保以外にも福利厚生が整っている企業は多くあるので、転職活動中に情報収集を丁寧にすることが大切です。
働く環境が今よりも厳しくなってもやっていけそうか
損害サービスよりも労働時間や休暇制度の面で働く環境が厳しくなる可能性はあります。
働き改革が進んでいても、まだまだ残業が多かったり、有休が取りにくかったりする企業が多く存在します。
仕事へのやりがいを優先させるのか、業務内容を重視するのかなど、自分にとって最優先するべきことを明確にして、事前に転職先の労働環境を確認しましょう。
新しい人間関係に適応できるか
もし転職したらしたら、新しい職場の人間関係に適応しないといけません。
仕事は精神的に楽になったとしても、今度は人間関係で頭を悩ます可能性もあります。
ただ、事前にエージェントや口コミサイトで職場の雰囲気を確認し、面接で取り繕うとせずに等身大の姿をアピールすればミスマッチは防げるでしょう。
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決断する前にできること
思い立ってすぐに行動すると後悔するリスクがあります。ここでは、辞める前にできることをいくつか紹介します。
異動希望を出す
もう少し損害サービスに残れそうという人は、異動希望を出しておくのも良いでしょう。
自動車損害サービスであれば、火新損害サービスや営業店へ異動の可能性があるはずです。
火新は、示談交渉の案件が少なく、精神的負担は和らぎました。
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休暇を取る
すぐに辞めるのではなく、休暇を取得して一度仕事から離れてみると、心の整理ができるかもしれません。
大切なのは「自分を最優先に考える」ことです。
今の選択が、将来の自分へ良くも悪くも帰ってきます。
周りの人への負担を気にして自分が潰れるまで頑張る必要はないんです。
第三者に相談する
親しい友人・知人の声は、新しい気づきをくれるでしょう。
一人だと考えが偏ってしまいがちですが、第三者であれば客観的にあなたを見て冷静な意見が言えます。
自分にとって良い会社を見つけるためのコツ
得意・不得意を知る
得意(不得意)なことを明確にすると、自分に適した企業を選びやすくなります。
自分の強みを活かせると仕事にやりがいを感じやすくなり、不得意なことを避ければ無駄なストレスが軽減されるでしょう。
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理想の働き方を明確にする
理想の働き方、転職で絶対に叶えたい条件(転職軸)を決めておくことも、自分に合った会社を見つけるために大切です。
働き方の理想が明確でないと、転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性があります。
自分の価値観や優先順位を知ると、納得感のある転職ができます。
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ライフプランに合った企業を選ぶ
ライフステージの変化に適応できる仕事を選ぶのもポイントです。
楽しそうな仕事だからという理由だけで選んでしまうと、ライフステージが変わったときに対応できなくなる可能性があります。
将来家庭を持ちたい人は、産休や育休、有休の取得状況など事前に確認しておいた方が良いでしょう。
5年後、10年後の姿をイメージしながら企業選びを進めてみてください。
自分にとってストレスが少ない仕事を選ぶ
職場環境や業務内容を慎重に見極めて、自分にとってストレスが少ない仕事を選びましょう。
ストレスが多い職場にいると、パフォーマンスだけではなく健康面にも影響が出ます。
何に対してストレスを感じるのかは人それぞれです。
自分にとってストレスになることを明確にした上で、企業の口コミや面接で雰囲気を確認するなどして転職先を選びましょう。
人間関係が良い損害サービスを辞めた体験談
私も人間関係は良好だけど辞めたいとずっと考えていた一人です。人間関係が良好な職場から転職した体験談を紹介します。
損害サービス辞めた理由
私が損害サービスを辞めた理由は、精神的に崩壊する寸前だったからです。
自動車を3年と火災新種を1年経験しましたが、損害サービスの仕事に慣れずに、常につらい状態でした。
私の自己紹介でもお話ししたとおり、ネガティブ思考が頭の中を占拠し、勝手に涙が出て、次第に感情も無くなっていき、軽く人間不信に陥りました。
正常な判断ができるうちに退職を決意し、転職しました。
転職で不安に感じたこと、大変だったこと
私も人間関係も福利厚生も恵まれた職場を離れるのは不安でした。
ここでは不安に感じていたこと、どうやって気持ちの整理をしたのかを紹介します。
- 次の職場に性格が合わない人がいたらどうしよう。
- どこの職場にも気が合わない人がいる。性格が合わなくても仕事さえしっかりすれば大丈夫。その人に対しても良いところを見つけよう。
- 次の仕事についていけるか不安
- 少しでも経験がある業務(損保、電話応対など)がある仕事を選ぼう。
- 年収下がったら生活していけるか不安
- 収支を見直して無駄な出費を減らす。ストレスが減れば少ないお金でも幸せを感じられるはず。
- 手厚い福利厚生を手放すのが不安
- 企業研究で福利厚生の制度が整っている企業を選ぼう。
実際に転職してみてどうだったか
実際に損害サービスから転職して「正解」でした。
保険会社と比較すると、年収も福利厚生の質も下がりましたが、何よりも損害サービスの仕事を離れられたことで心の余裕ができたことが何よりも嬉しかったのを覚えています。
全員転職するが良い選択ではなく、年収などの待遇や福利厚生が重要だという人もいると思います。
損害サービスの仕事で悩んでいるみなさんも、自分にとっての「正解」を考えてみてください。
まとめ
人間関係が良いけど辞めたいというのは甘えでも何でもありません。
まずは、自分の得意(不得意)なこと、ストレスの原因となっているものを明確にして、転職をした方が良いのか検討します。
転職活動をすると決めたら、企業の制度や職場の雰囲気などを知るためにエージェントを利用するのがおすすめです。
特に初めての転職活動は、一人で完結させるのはハードルが高いからです。
転職するかどうか迷っているだけでは何も変わりません。
実際に行動してみると、今の会社を客観的に見れたり、新しい発見があるはずです。
勇気をもって一歩踏み出してみてください。
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